思いやりも論理的思考力も!まずは〇〇力を鍛えよう。

思いやりも論理的思考力も!まずは〇〇力を鍛えよう。

共感コミュニケーションで幸せになろう!NVC Singapore🦒Shihoです。

 

毎週日曜日は、

NVCを体系立てた

Marshall Rosenbergの言葉から

その叡智をシェアさせて頂いています。

 

本日はこちら↓

 

非暴力コミュニケーション(NVC)を構成する

4つの要素のうちの3つである、

「観察」、「感情」、「ニーズ」。

これら3つを常に意識し、

不用意に他者や状況を評価や判断しないことによって、

私たちは、深い思いやりを抱くことが可能になります。

 

「なんだそんな簡単なことか!」

と思ったそこのあなた。

 

これが、言うは易し行うは難し。

 

 

『インドの哲学者、 J ・クリシュナムルティはかつて、評価をまじえずに観察することは人間の知性として最高のかたちであると述べている。初めてそれを読んだ時の感想は、「ナンセンスそのものだ」だった。理解する前から、すでに評価を下していた。自分以外の人とその行動について観察する際、相手への評価や批判、その他さまざまなかたちの分析を切り離すことは、誰にとっても難しいのである。』 – p.61 「NVC人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版」

 

 

中でも哲学者をして【人間の知性の最高のかたち】

とまで言わしめたのが「観察」です。

 

私自身も、日々修行が必要だと感じています。

そしてきっと、それは死ぬまで続く修行なのだろうな、と。

なぜなら、日頃出会い慣れていない外的刺激に出会った時、

または同じ刺激であっても自分のその時の状態によって、

どのような反応が起きるのか知る由もないからです。

 

感情は無意識に湧き上がる。身体の反応もまた無意識。

反応した心と身体の状態に飲み込まれることなく、

冷静さを保ち、大きな自己で「観察」を試みる。

修行はこれの繰り返し。

さて、この「観察」の力。

子供達と一緒に修行をすると、子育てに嬉しい効果をもたらします。

 

それは、Quoteにあったように「思いやり」が育つこと、

そして「論理的思考力」のベースとなることです。

 

今日は子供との関わりの中で

「観察」の力を磨く方法について記していきます。

 

 

目次

ダイヤモンド 幸せな人生に必須な2つの力
ダイヤモンド なぜ「観察」の力がいるの?
ダイヤモンド 子供と一緒に「観察」の力を伸ばそう
ダイヤモンド 感謝日記

 

 

幸せな人生に必須な2つの力

 

子供達には幸せに生きていって欲しい。

そう願わない親御さんはいらっしゃらないと思います。

 

 

人の幸せに特に大きく関与していると言われる2大ニーズ。

それは自律性とつながりのニーズです。

 

自律性:自分で決めて思う通りに動くこと
(必要となる力)事実と意見を判別し、情報を正しく捉える力

 

つながり:自分である事を喜んでくれ、寄り添い合える関係性があること
(必要となる力)自他を尊重しながら関わりを築く力

 

それぞれのニーズを満たすために育てるべきは、

ずばり【論理的思考力】【思いやり】

 

これらは、「観察」する力がベースとなって育つ力です。

 

 

なぜ「観察」の力がいるの?

 

NVCでいう「観察」とは、

評価判断をまじえずに事実のみを捉えること。

よく言われるのは【ビデオカメラに映ることだけを捉えよう】ということです。

 

例えば、こんな状況。
あなたならどんな言葉が頭をよぎりますか?

 

 

 
「んもぉ〜!また喧嘩してっ!
なんで今更ぬいぐるみの取り合いなんてしてるの?!
赤ちゃんじゃあるまいし!」

 

 

「あ〜わかる。。やりがち…。」って思いませんでしたか?
 

評価判断が含まれていたのはわかりますか?
 

  • 喧嘩をしている
    >>「争う事は嫌だ/ダメだ」という判断、評価
     
  • ぬいぐるみの取り合いなんて幼い子のする事
    >>「ぬいぐるみは幼い子のものだ」という判断、評価

 

 

では、観察してみましょう。

 

「2人の男の子が、目をしかめて
クマのぬいぐるみの手を反対方向に引っ張りあっている。」
 

 

観察できる事実は、これだけです。

 

NVCではその上で、

それぞれの当事者の感情そしてニーズに想いを馳せ共感していきます。

 

観察のステップを経ず、

評価判断が含まれた状態で目の前の出来事を捉えていると、

それらが壁となって、

当事者の感情とニーズに思い至ることは難しくなります。

 

 

自分の主観と客観的事実を分けて捉えるのが「観察」の力。

それが、【論理的思考力】と【思いやり】の力のベースとなる所以はなぜでしょう?

 

論理的思考力:

複雑な物事の因果関係を明確に把握したり、

解決策を見出したりするためには、

まず第一に、情報を事実と意見とに判別し、

整理できる力が必要になります。

それが「観察」の力。

 

 

思いやり:

他者の身の上や気持ちに配慮しするためには、

自分のそれらを脇に置いておく必要があり、

それは自分の評価判断を混ぜないという「観察」の力にほかなりません。

 

 

子供と一緒に「観察」の力を伸ばそう

 

では最後に、子供との関わり合いの中で

「観察」の力を伸ばす声かけを2つご紹介します。

 

その前に…。

 

「我が家の子供たち、

評価判断ワードの応酬なんですが…」という方、

がっかりしたり焦る必要はありません。

 

子供の発達から見て、幼児〜小学校低学年は、

出来事を捉える時に主観的になるのが普通です。

加えて、先ほどの例でも感じられたと思うのですが、

「観察」は大人であっても難しい事。

なんと言っても【人類最高の知性】ですから!

 

この記事を読んだ今日から、

以下の声かけヒントを元に、

親子で「観察」の練習を日常生活に溶け込ませていきましょう。

 

「観察」の力を伸ばす声かけ

  1. 「今日は何があった?」
  2. 「本当にそうかな?」

 

 

1. 「今日は何があった?」

 普段から、お子さんに今日あった出来事を聞いている方多いかもしれません。
これもれっきとした「観察」の練習になります。
毎日の習慣にして『家に帰ったらみんなに教えてあげよう!』
そんな心持ちが子供達の中にあると、
日常をより細かく観察する視点が育っていきます。

子供達が体験を語る際に、大雑把だなと感じたり、主観的だなと感じたら、
「何人いたのかな?」「その子は何て言ってたの?」など、
より客観的な捉え方となるような質問をしてみましょう。

この習慣は「共感的に聴かれる体験をする」という思いやりの下地も育てます。
決して、「それは観察じゃないな!」などと話の途中で否定してかからず
(大人でも話したくなくなりますよね!!)、
【共にある】事を忘れずに意識を傾けましょう。

「へ~そうだったんだね~!」
「それは〇〇(感情)だったかな?」

親側は、子の話を評価判断せずに「ありのまま」聴こうとする事で
「観察」の練習になります。
(お子さんがもう話したくない!という反応をし始めたら、
聴く側の態度を省みましょう。
恐らく、批判評価しながら聴いてしまっていますから…。)

話を聴きながら、ご自身が内的な反応を感じたら、
それは否定せず認めます。

可能であればメモをし、
そこに湧き上がった感情とニーズを認識できるといいですね。
 

 

2.「本当にそうかな?」

 これは、兄弟喧嘩や学校や幼稚園でのいざこざ、
あるいはニュースでの出来事など、
子供が他者を批判的に捉えていると感じられた時にしてみて欲しい声かけです。

ただ声かけのタイミングには注意が必要です。

子供が主観的な捉え方をしている時、
そこには何らかの感情やニーズが隠れています。
ですから、単に「それはちょっと違うよ!」と大人が批判しても
反発を覚えるだけ。

しかもこの場合、大人が子を批判的に捉えていますから、
行動と発言が矛盾していますよね。

子供の発言を、「なるほど~。」「〇〇と感じるんだね。」と
一旦受け止めてあげてから、
「どうして〇〇と感じたのかな?」と
まずは詳しく考えを聞いてみてください。

自分の表明した立場がなんであれ、
それについての理由を述べられる事も論理的思考力には大切です。
(とはいえ、明確な理由が述べられなくとも怒りださないでくださいね。)

子供の話を十分に聴いてから、
「でもさ、本当にそうかな~?ママ/パパには
違う考えがあるのだけど聞いてもらえる?」と尋ねてみましょう。

子供が十分に聴かれたと感じていたら、
大抵は乗ってきてくれるでしょう。
そうしたら、評価判断を交えない「観察」の視点を
意識して話をしてみましょう。

ただし、子供が聴きたくない様子だったら無理強いは禁物です。
こちらが話を聴く事に徹していたら、
必ず耳を傾けてくれる時が来ますので、その時を待ちましょう。
 

 

いつもに増して長くなった本日の記事。

お読みいただき本当にありがとうございました♡

「観察」の力を伸ばす声かけ、参考にしていただければ幸いです!

皆さんの親子会話が実り多いものになりますように。

 

 

——–

 

Gratitude Practice – 感謝の練習

 

Observation (感謝する事実):
 娘達が仲良しで、2人でいる事をとても楽しんでいる様子である事に。

 

Needs (満たされたニーズ):

  祝福する、気のおけなさ、大事にする/される、親密さ、喜び、愛、あたたかさ

 

Feelings (その事を思った「今」の感情):
  ありがたい、おかげさま、愛おしい、安心だ、穏やかな、幸せ

 

Power (その事実に対する自分の貢献):
  娘達それぞれの良いところを2人の前で伝えている事。自他を尊重する事の大切さを伝え続けている事。

 

*今日の記事を書いていて気がついた事。それは、

「Mちゃんの意地悪!バカ!」「Rちゃんだって!」

そんな耳を塞ぎたくなるような姉妹喧嘩が最近ないなぁという事でした。

喧嘩している時から、概して仲は良かったのですが、

最近事にラブラブ度合いが上がっている2人。

微笑ましくて胸がキュンキュンするほど、

キャッキャと笑い合い、1日になどもハグをして、

“I love you♡”と伝え合う人たちです。

 

 

*「感謝日記」について詳しい記事はこちら

 

 

 

Thanks for reading ♡

 

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