04 Apr 何でも話せる親子関係を築く鍵
共感コミュニケーションで幸せになろう！NVC Singapore🦒Shihoです。
毎週日曜日は、
NVCを体系立てた
Marshall Rosenbergの言葉から
その叡智をシェアさせて頂いています。
本日はこちら↓
先週、今月のニーズ講座の第一回目が行われました。
ニーズ講座にいらっしゃる方から
よく聴かれるのが、
「自分と親との関係性とは
異なるものを望んでいるのに、
気付いたら同じことしてて愕然とする。」
そんな声。
多くのママたちが、
「幾つになっても何でも話し合える
関係性を築きたい！」
そう望んでニーズ講座にいらして下さいます。
講師を務めている私も
実は同じ願いを持ち、同じ悩みを持っていた1人。
4/1の講座後、
「ところでしほさんって
どうしてNVC学び始めたのですか？」
そんなご質問を受けたので、
今日は振り返ってそのきっかけを紐解き、
当時痛感した、
何でも話せる親子関係を作る鍵について
記していきたいと思います。
きっかけは子育て暗黒期
診断が壁を作る
鍵は〇〇〇〇〇
感謝日記
きっかけは子育て暗黒期
私がNVCに出会う大きなきっかけとなったのは、
子育てにおける暗黒期です。
それは今から数年前。
春の転園をきっかけに長女の情緒が不安定になり、
次第に乱暴な言動が目立つように…そして不登園。
夜中無意識下で泣き叫ぶ日が続き、
母子ともに涙を流す毎日がありました。。。
当時旦那さんは単身赴任でおらず、
1人で２箇所の保育園送迎と長距離通勤をこなす毎日。
平日の過ごし方はこんな感じ。
いやはや、
ほんと疲れてまひた…。
慢性疲労。
世の中のワーママってほぼこんな感じかもしれないけれど。
当時の自分を労りたい！
そして今現在多忙なママたちを労りたい！！
『良く頑張ってるなぁ！！！』
常にやることに追われ、
お気に入りのソファがリビングにあったけど、
座ったことなんて数えるくらいしかなかった。
ホッと一息つけるのは、強いて言えば仕事中(苦笑)
でも、面白い事に当時職場でも
人間関係において
人生史上最大のストレスを抱えていたのですよ。
「家で暴れ泣く娘を上手くケアできなかったら、
将来こうなるのかもしれない…」
そんな恐れを喚起する人が同僚として現れたのです。
【現実が何かを知らせている！！】
あまりに大変すぎて、
加えて、それぞれの事象のリンク具合が見事で、
そう思わざるを得ませんでした。
そう思えていたのは
私のポジティブさがもたらした視点だったのかもしれないけど。
とにかくこの暗黒期の1,2年は、
間違いなく私の人生のターニングポイント。
実はそれより前にも、
いくつも事件はあったのだけれど
(大人アトピー発症とか、裏切り事件とか…)
毎度根本原因を解消するには至らず、
昔の自分に逆戻りしていた私に、
『いよいよ最後通告でっせ！』
と、そんなところでしょうか。
こりゃもう変わらなきゃいかんな…と
思わされました。
間違いなくこの時期に起こった諸々が
私の人生を変えるキッカケなってくれているし
NVCに出会い、
その学びを深める良き題材となっている訳だけど、
「その事を主人公はまだ知らない…」
という状態だったので、
はっきり言ってお先真っ暗で辛すぎました…。
光を求めて暗闇を彷徨う日々。。。
診断が壁を作る
そんな重苦しい日々の中、
もちろん私は怖さ、悲しさ、怒り、絶望感、
様々なネガテイブな感情を抱えていました。
幸運にも話ができる人は身近にいて、
毎日顔を合わせる保育ママさんも、
平日同居してくれた母も、
遊びに来てくれた友人も、
職場の同僚も
話せば耳を傾けてくれました。
でも、当時の私もそうだったように、
困っている私にみんながしてくれたのは、
「アドバイスをくれること」
「診断を下すこと」
「評価すること」
だったのです。
「今すぐ仕事をやめたほうがいい」
「幼い今症状が出てよかったよ」
「次女ちゃんもちゃんと見てあげてますか？」
「ママの不安が伝染してるんだよ」
誰かに悩みを話されたら、
それを客観的な立場で分析して、
役に立つアドバイスと与えることが
「できる人」のする事だって私も思ってました。
『自分の意見が言えることが大事』
というのを、今思えば履き違えていた気がします。
だって、そうされた自分が感じたのは、
人に話すほど苦しくなる…
人に話すほど自分を責めたくなる…
「そんなこと言われても…」
「これ以上どう頑張ればいいの…」
「できる事は全部しているのに…」
そんな想い。
結局話をした相手との距離を感じ、
自分の無力さを責め、
話せる相手がいる事に感謝しながらも
心には壁ができていきました。
「最後は自分しかいないんだな…。」
周囲に人はいたけれど、
圧倒的に孤独でした。
この時の自分を冷静に理解できたのは、
NVCを学び出した後だけれど、
苦しくて絶望感に苛まれていた、
当時の私に必要だったのはもちろん【共感】
ただただ、私の感じている
怖さ、苦しさ、悲しさ、怒り、
その存在を共に認め、
そんな感情を抱いている事を共に容認してもらうこと。
全てを吐き出してもいいと思える場所があれば
どんなに安心したことか。
答えはあなたの中にあると信頼してもらえたら、
どんなに勇気が湧いてきたことか。
鍵は〇〇〇〇〇
さて、幸いにも長女は、
数ヶ月で徐々に調子が戻り、
保育園にも通えるように。
不安定な時期は1年ほど続きましたが、
その間、私は通勤時間に心理学を学び直し、
アンガーマネジメント、傾聴や脳科学を学び、
娘たちとの関係性に生かそうと必死でした。
でも、平日同居してくれた母が
孫である娘たちを存分に甘えさせてくれたことが
何より本当にありがたかった。
回復を一番早めたのは、母から孫に対する
無条件の愛だったと思っています。
とにかく話を聴いてくれる
「ありのままで大丈夫」と伝えてくれる。
娘たちが素の自分でいいと思える、
安心安全な場を作り出すこと。
それを母はしてくれたと思っています。
しかしこれが、親子関係だとなんとも難しい。
娘の私が相手となるとそうはいきません。
「自分の責任だ」と意気込むからでしょうか。
「この子に対する評価が自分の評価」と感じるからでしょうか。
(母の考える)娘の幸せを実現させようと、
必死になってくれている、
その愛情だけはいつもしかと受け取っていました。
NVCの実践でも、
家族など関係性が密であるほど難しいと言われます。
相手への期待が膨らみやすかったり、
境界線が不明瞭になりやすいことが原因だそう。
我が子であれば、
無防備で頼りない時期を知っている
ということも拍車をかけているかもしれません。
でも、
『なんでも話せる親子関係を築きたい』
そう望むなら、
その子がその子であろうとするプロセスを
尊重することが欠かせません。
子供の持って生まれたパワーを信頼する。
奇跡のような確率とプロセスを経て誕生した
その生命自体の力を信頼し、
そのままを愛する。
無条件の愛が鍵になります。
弱きもの、無知なものではなく、
『この子は知っている。』
というスタンスで、
子供が自分の中から答えを出す力を育てていく。
それが、
NVC的な親子の関わり、
セルフリーダーシップの育て方です。
良好な親子関係を築くために、
まずは「ニーズ」から
学んでみませんか？
——–
🕊Observation(感謝する事実)：
▷口喧嘩をしても関わり続け、すぐ仲直りできる娘たちに
🕊Needs(満たされたニーズ)：
▷つながり、イキイキさ、愛情、ケア、親密さ、心の平安、優しさ
🕊Feelings(その事を思った「今」の感情)
▷ありがたい、嬉しい、思いやりのある、信頼している
🕊Power(その事実に対する自分の貢献)
▷姉妹間でもNVC的な関わりができるよう実践を促していること
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