喧嘩を繰り返してほしくないのなら「ごめんなさい」を強要しない方が賢明です。

喧嘩を繰り返してほしくないのなら「ごめんなさい」を強要しない方が賢明です。

共感コミュニケーションで幸せになろう!NVC Singapore🦒Shihoです。

 

毎週日曜日は、

NVCを体系立てた

Marshall Rosenbergの言葉から

その叡智をシェアさせて頂いています。

 

本日はこちら↓

 

 

喧嘩をどうおさめてますか?

 

最近おままごとにハマっている姉妹。先日、事件が起きました。

 

姉Mが自分が構築した世界観でそのままにしておきたかったぬいぐるみを、

妹Rが触ろうとした事で、つい厳しい声で”That’s mine!!”と言ってしまったそうで。

 

表情にも声にも攻撃のエネルギーを感じた妹は、大泣きし始めたのです。

 

 

例えばこんな状況の時、あなたはどうしていますか?

 

「妹が泣いちゃったよ!ほら謝りなさい!」

「まずはごめんさいでしょ!」

 

そんな風に叱っていませんか?

 

道徳的な評価が分断を生む

 

今回MがRに押し付けたしまった考え方は

「人のモノを勝手に触ってはならない。」という道徳的な考え。

 

一方、「人を泣かせたら謝らなくてはならない。」

これも道徳的な考えの押し付けです。

 

 

しつけとしてやってしまいがちな謝罪の強要ですが、

実は「道徳的な正しさから外れた人は罰していい」

と言うメッセージを送ってしまっており、

それは、喧嘩やいじめと同じ構造になっているのです。

 

 

道徳的な判断や評価といった、良い悪いで断じる事、

そう言った支配的なエネルギーによって、世の中の暴力や分断が生まれています。

 

だから、「もう喧嘩はやめて欲しい」そう願うのであれば、

「ごめんなさい」を言わせることより有効な事があります。

 

それは、

自他の言動の元になった「大切にしていた想い」の存在に気付いてもらう事。

NVCでは、それを「ニーズ」と呼びます。

 

 

ニーズでつながろう

 

NVCでは、誰が正しい、誰が間違っているではなく、自然な分かち合いにより

互いの人生を素晴らしくするプロセスでつながり合うことを目指します。

 

そして、つながり合うための鍵となるのが「ニーズ」です。

 

 

(ひらめき電球NVC Japanさんよりお願い)

 

 

人は一瞬一瞬「ニーズ」を満たそうとして生きています。

その時々でどの「ニーズ」が立ち上がっているのか、どの程度重要かは様々ですが、

「ニーズ」自体は人類共通して誰もが持っているものなので、

「ニーズ」を意識する事で、互いの人間性に共感でき

平和的につながりを作る事ができるのです。

 

たとえ妹Rを泣かせてしまっても、Mには

「自由」

「自分を表現する事」

といった大切なニーズがありました。

 

一方、妹Rだって、

「尊重される事」

「聞いてもらう事」

「一緒にいる事」

といった大切なニーズがありました。

 

 

そこには、「悪者」なんていないことに気がつくでしょうか。

これがNVCを通してみる世界です。

 

(命は何て美しく愛おしいんだろう。

毎度そんな想いで胸が一杯になるポイントです。)

 

「ニーズ」を意識できるようになると、

人の話や言動を批判、評価して捉えるのではなく、

その人の本当のメッセージや願いを想像できるようになります。

そして、それらを受けて自分の行動を

より冷静に選択できるようになるのです。

(もちろん観察が出来る事が前提です…💡)

 

私が娘たちに身につけて欲しいと願っているのは、

こういった相手の話を聴ける力、

そして行動を選択できる力です。

 

 

我が家の喧嘩仲裁

 

この日の喧嘩仲裁は、個別に行いました。

 

まず大泣きのRのケアを口頭で。

感情とニーズを言語化してあげたらケロッと立ち直るR。

Mのニーズを私が予測して伝え、今はどんな気持ちかな?

許してあげられそう?と聞くと、

「ごめんねって言って欲しいな」というリクエストが出てきました。

 

一方Mはその様子を見ながら、

自己弁護をするわけでもなく、

何て言っていいのかわからず黙ってしまいました。

心も口もとっても重い様子だったので、彼女の希望でニーズカードを用いることに。

 

カードの使い方は、

自分の感情、そして

その感情の裏にあるニーズを認識する。

それができたら、

相手の感情とニーズにも思いを馳せる。

そんな手順です。

 


(ニーズカード(黄色)を選び中。赤いのが感情カードです。)

 

(選び終えた後、右側にはRのニーズカードを並べています。)

 

Mは、妹を泣かせてしまったことを後悔していました。

「上手くできること」というニーズカードの真意は、

妹を泣かせないで自分の思いを伝えたかったという願い。

 

そして、Rが大切にしていた

「一緒に仲良く遊びたい」と言う願い。

それは今の自分も一緒だと気がつく。

 

「どうしたら良かったかな?」

「どうしたら2人ともハッピーだったかな?」

 

そんな問いかけをして長い事答えを待ちました。

今後は適切な行動を選んで欲しいと念じながら…。

 

目をうるうるさせながら、重たい気持ちと対峙しているM。

当初は怒りの感情から謝る気にならないと言っていたのですが、

最後は「ごめんねを言いたい。」と自分から謝る決意をしました。

 

決意はしたものの中々言葉にできないM。

するとそんなMの様子をずっと見ていたRが、

手元にあったホワイトボードにおもむろにお絵かき。

 

「これMちゃんだよ〜♡」

ニコニコの姉を真っ先に描き、その横に仲良く遊ぶ自分の姿を。

 

(「ごめんね」の手紙を描こうとするMと、お描きで「もう良いよ」を伝えるR。)

 

なんて素敵なんだ〜(T T)

母感激の仲直りでした。

 

結局ごめんねは直接言えなかったMですが、

その後彼女がRに送るいつもに増して優しい視線を見て、

口先のごめんねより何倍も価値があるわ♡と温かい気持ちになったのでした。

 

 

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HAPPY SUNDAY SCHOOLオンラインレッスン、

次回のクラスは、ちょうど「ニーズ」を取り上げようと思っています。

 

いつもは子どもメインで親子レッスンを行っていますが、

子どもたちとワークをする前に、

ママたちに理解を深めていただいておく必要があるなと感じ、

 

次回は特別ママクラス

親子共感コミュニケーションレッスン ~ 特別ママクラス ~

「『ニーズ』ってなんだろう?」

をお送りする予定です。

 

詳細は近日公開予定です。

 

夏休みに入るからみなさん忙しくなる頃だなぁ〜。

2学期始まってからがいいのかな〜。

日程設定に迷う人。

所要時間は2時間ほどを予定しています。

 

平日夜がいい!

週末朝がいい!

など、ご希望ある方はぜひメッセージくださいね。

お待ちしています。

 

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Gratitude Practice – 感謝の練習

*詳しい記事はこちら

Observation (感謝する事実):
 昨日の学びの場で、支え合い共にある仲間の姿を見た事

 

Needs (満たされたニーズ):

 受容、つながり、コミュニティ、慈しみ、あたたかさ、大事にする事
 

Feelings (その事を思った「今」の感情):

 ありがたい、あたたかい、嬉しい、幸せ、大丈夫、優しい

 

Power (その事実に対する自分の貢献):
 その学びのコミュニティにいる事を選んだ事

☆素敵な仲間たちばかりが集まっている学びの場。
昨日のセッションにて、メンバーそれぞれが自分の内面を吐露し、支え合い、感謝しあい、信頼し合う様子を見て。
これからの人生の旅路を、この仲間たちと歩める事に心からの感謝を♡

 

 

Thanks for reading ♡

 

 

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🦒NVC Singapore 創設者 Miki AmritaによるBYST連載コラム

 

『Miki Amritaの水瓶座時代の愛と使命の創り方』

 

【最新 第7回】https://byst.sg/2020/04/01/nvc-miki-7/

 

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