19 Jan 家族に共感するのはなぜ難しいのか
毎週日曜日は、
NVCを体系立てた
Marshall Rosenbergの言葉から
その叡智をシェアさせて頂いています。
本日はこちら↓
「あ〜わかるわかるっ！」
「やっぱりそうなのか！」
そう思われた方多いのじゃないでしょうか？
かくいう私も、
実は今だに旦那さんに共感するのが苦手です…。
共感が足りないのも、
こうした方が良いというのもわかる。
でもなかなか難しいのです。
どうやら家族だからこそのハードルが存在するようで。。
一番仲良くありたい人たちのはずなのに、
困ってしまいますよね。
誰しも持っているコントロール欲
人間には、動物として生き抜いて来るために
進化過程で培った防衛メカニズムが備わっています。
そして、「自分を守りたい」という想いから
相手を自分の思い通りにコントロールしたくなるのも、
一種の防衛メカニズムと言えるそう。
実はこのコントロール欲が
身近にいる人ほど強く出てしまうため
共感が難しいのではないかという説があります。
「いつも側にいるのだから、
言わなくてもわかって欲しい。」
「血が繋がっているのだから
似たような考え方するはずよね。」
そんな期待や誤った思い込みがあると、
自分の思い通りに事が運ばなかっただけで
イライラ…怒りたくなりますよね？！
でも、
相手は相手で、
自身の自律性や聞いてもらう事といった
大切なニーズが満たされず不満を持ちます。
すると相手に力がない場合は、
怒りや不満を内に溜めたまま、
被支配下に入って当人の力を放棄し
外の権威に従うだけの人となってしまうでしょう。
相手に力がある場合は、
おそらく怒りや反発を招き、
そこから、つながりの断絶が起こります。
相手から敵とみなされ、
仇イメージ(Enermy Image)を抱かせることにも繋がります。
解決策1. 家族も他人のように
精神科医 名越康文先生は、ご自身のメルマガで
聖人ラーマ・クリシュナのこんな言葉を紹介しています。
「もしあなたたちが本格的に宗教的修行をしようと思うなら、
自分の子供を我が子だとは思わず、
この世でもっとも愛情深い乳母として育てなさい」
相手が自分の思う通りに動かない事で
イライラが募る人は、
相手に愛情を注ぎつつも、相手を他人と自覚する。
それだけで、自分の働きかけの結果に執着する事なく、
こころ穏やかにいられると説いています。
他人だと切り離しても、愛情深く共感できない…
そんな貴方は、相手に仇イメージを抱いているのかもしれません。
それを１つ１つ溶かしていく事が必要となりますね。
解決策2. コントロールできる事／できない事
自分がコントロールできる事と
自分がコントロールできない事、
この境界を改めて意識するのも
役立つかもしれません。
考えてみると当たり前なのですが、
近しい間柄だとついつい忘れがちではありませんか？
自分も他人も大切にしたコミュニケーションの基礎力をつけましょう
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