
28 Feb 「共感」と「同情」の違い分かりますか?
共感コミュニケーションで幸せになろう!NVC Singapore🦒Shihoです。
毎週日曜日は、
NVCを体系立てた
Marshall Rosenbergの言葉から
その叡智をシェアさせて頂いています。
本日はこちら↓
「あのね、公園で転んじゃったの」
A「まぁ可哀想に〜。」
B「あら〜それは痛かったねぇ。」
あなたはどっちの言葉をかけていますか?
Empathy(共感)とSympathy(同情)の違い。
皆さんはうまく説明できるでしょうか?
そこに違いがあるなんて
考えもしなかった方もいるかもしれません。(←かつての私)
検索すると、どちらも「共感」と訳出されることもあります。
いやぁ〜分かりにくいですよね。
私もNVCを学び始めて
はっきりと違いを意識するようになった言葉たち。
「相手と100%共にあることで
相手でいっぱいになるのではない」
… と言われてもなんのこっちゃ?!
そんな方も沢山いらっしゃると思います。
今日は、共感と同情の違い、
私は今のところこれで腑に落ちてます!
という理解の仕方をご紹介します。
欠かせない集中力
2つのチェックポイント
ただ聴くことが何より大切
感謝日記
欠かせない集中力
先週は、SOPHIA セルフリーダーシップ プロコミュニティの
集まりがありました。
久しぶりにオンサイトでみんなに会え、
なんだかほっと安心して、
いつもながらそこに溢れる愛と豊かさに
私は毎度のように、ぬくぬくとお風呂に浸かったような
心地良さを味わったのでした。
その日は、自己共感ワークそして、
共感リスニングの練習をみんなで行いました。
そこで改めて感じたこと。
「共感には集中力が欠かせない」
最近複数の人と集まることが減っていたこともあり、
その日は、久しぶりに様々な人の声が行き交うところで
共感リスニングを行ったのですが、
開始数分、ふと隣の会話が
脳内に流れ込んでくるのを感じました。
「いやいやいや!今はこっちじゃなくてっ!」
漫画のように、
脳内で小さな自分が頭をブンブン振って
スイッチの切り替えを急ぐ様子がイメージできましたよ。(笑)
まだまだ修行も道半ば…🐥
共感リスニングに臨む時はいつも、
「この人、この時とつながれますように…」
そんな願い、祈りと共に在るのですが、
その瞬間に入れたスイッチをいかに切らさずにいられるか。。
それが肝ですね。
共感=全身全霊でその人とただそこに在ること
それはその人と、
とても丁寧に時を共にしようとすること。
共感にはまず、そんな心持ちと集中力が必要だと
心に留めておいてください。
2つのチェックポイント
相手に集中し、共にそこに在る。
その上で、
「同情」ではなく
「共感」するために
チェックするポイントがこちらの2つです。
【1. 上に立っていないかな?】
冒頭の言葉、
A「まぁ可哀想に〜。」
B「あら〜それは痛かったねぇ。」
どちらが同情で、どちらが共感か分かりましたか?
答えは、
A「まぁ可哀想に〜。」= 同情
B「あら〜それは痛かったねぇ。」=共感
「同情」の1つのチェックポイントは、
< 相手より上に立とうとしてないか >です。
「可哀想に〜」と言った時、
そこには「可哀想な〇〇」という評価/判断がされています。
相手を評するという行為に、
上から下への力が含まれているのは感じますか?
一方で、
「痛かったねぇ。」というのは、
相手の経験したであろう事を言葉にしているだけですね。
共感は、相手と同じ高さに立っていなければできません。
相手の力を尊重信頼し、共にあるのが共感なのです。
【2. 誰にスポットライトが当たっているかな?】
相手と平等な位置にいる事を気をつけた上で、
もう一つ気をつけたい事があります。
それが、2つ目のチェックポイント
< 相手にスポットライトがあっているか > です。
共感的に聴こうとしながら、
相手の話に感情移入してしまい、
自分の方がその感情に翻弄されそうになった経験は
ありませんか?
相手の話が刺激となって、つい自らの体験が思い出され、
話を聴きながらも自分の感情や思考に
飲まれそうになってしまった経験は
ありませんか?
どちらの場合も、
スポットライトが相手ではなく、
自分に当たってしまっているのはわかるでしょうか。
こうなると、
「共感」ではなくなってしまいます。
先週のブログに記した、
無用なアドバイスもここから生まれやすいもの。
この件について「私」はこう思う!
そう自分にスポットライトを当て始めるから
つい口を開いてしまうのです。
常に、スポットライトは相手に!です。
かと言って、
黙って聞いていなくてはならない、
という事ではありません。
話を聴きながら、
「〇〇だと感じたんですね?」
「もしかして〇〇という感情もありましたか?」
など、相手の感情を言葉にして聴いてみたり、
「□□というニーズが大切だったように
聴こえてきたのですが、どうですか?」
など、相手が気付いていない
ニーズ(大切にしている想い)を
言葉にして伝えたりしていきます。
スポットライトを相手に当てたまま、
相手がより深く自分とつながり、
その経験を味わう事。
時に盛大にお祝いし、喜び、
時に1人では観るのも勇気がいる
痛みを、嘆きを、ないものにせず感じ、
昇華する事を助ける事。
それによって、
その人の「生命」の輝きが増し、
より豊かで温かい歩みできるようサポートできる。
それが、共感リスニングのパワーです。
共感できているかが気になったら、
1.言葉や態度で、相手を評価判断していないか
2. 相手にスポットライトが当たっているか
意識してチェックしましょう。
ただ聴くことが何より大切
これを書いていた土曜日の夜、
「参加型教育の展望」というZoom講義を拝聴しました。
その中で、田原真人さんが、
未来フェス(持ち時間5分で
未来への自分の宣言を語るというイベント)を
中高生向けに開催した結果、
「生きてきた中で一番楽しい日だった。という感想をもらった」
というエピソードを紹介してくださいました。
「それほどまでに、
自分の話を聴いてもらっていないということか。」と。。
それを受けて、橘川さんから、
「<聴いてもらえる>が生きるモチベーションになる。
そう信じて、あらゆる活動をしています。」という言葉。
まさに、NVCに出会って初めて、
『話を聴いてもらうとはこういうことだったのか!』
そんな衝撃を得た私。
聴いてもらうことで、
ようやく「自分」で在る事を許せるようになった私には、
実感を持って深く刺さる言葉でした。
未来フェスのような大勢の人の前に立って
自らの考えを発表したいと思える人たち、
そして実際にできる人たちは世の中の一握り。
そんな場にチャレンジがしようなんて思えない。
自分の言葉に意味があるなんて思えない。
そんな人たちもまた、
「聴かれていない人たち」なのですから..
世の中「聴かれていない人だらけ」です!
「共感」について、
マーシャルはこんな言葉も残しています。
“Take your time to understand.
Don’t just do something, be there.“
「ゆっくりと時間をかけて理解すればいい。
何かをするのではなく、ただ共にあればいい。」
共にあり、
相手の話に耳を傾ける事。
ニーズを探れなくてもいい。
感情を予測してあげられなくてもいい。
結局のところ、
ただ相手を尊重して耳を傾け、
つながろうとする事が
何より大切な心がけですね。
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