24 Jan 内的動機から動ける子を…と願うなら
共感コミュニケーションで幸せになろう!NVC Singapore🦒Shihoです。
毎週日曜日は、
NVCを体系立てた
Marshall Rosenbergの言葉から
その叡智をシェアさせて頂いています。
本日はこちら↓
「宿題やっていかないと居残りさせられるよ!」
娘たちがなかなか学びに向かえない日、つい喉元まで出かかるこんな言葉。
(いや、過去に何度か言ってしまってるな…。)
そんな時に思い出して冷静さを保つ助けになっているのが、本日の言葉です。
例えば冒頭のような言葉をかけた時、
娘たちに送ってしまうメッセージは、
【決められた事をしない者は罰を受けて当然】という事や、
【先生に言われた事には何がなんでも従いなさい】という事。
恐れを喚起するので、確かに宿題には向かいます。
しかしその行動は、彼女たちの内的動機ではなく、
「居残りを避けたい!」という罰を回避するための
外的動機によってなされたもの。
もしあなたがお子さんにクラスの子供たちに、
『自分の心からの望みに沿って人生を切り開く
セルフリーダーになって欲しい!』と願うのであれば、
内的動機から動けるようにサポートしたいですよね。
というわけで、
本日のブログは、内的動機を大切にする関わり方についてです。
思い通りにならない…が普通
〇〇〇を念頭に
それでも悩んだら〇〇と〇〇
思い通りにならない…が普通
(観察の練習中です〜)
先日シンガポールキッズに、NVCのクラスをする機会に恵まれました。
シンガポールといえば、保育園/幼稚園の頃から机に向かわせて勉強勉強!というイメージが強いのではないでしょうか。
いや、実際ローカルの園ではそれが普通のようでして。
国際学力調査でも15年連続シンガポールがトップを飾り、もはや不動チャンピオン。
しかしその影には、学力偏重ゆえの子供の自殺や心の病の多さなどの問題も潜んでいます。
お勉強重視の環境で育つちびっこ達を相手にするクラス。
「きっと静かに言うことを聞いてくれてやりやすいんだろうなぁ…」そんな予想をしていました。
ところが、結果やっぱり子供っぽい反応が引き出され、一瞬焦り(笑)、同時に安心したのです。
最初こそ緊張した面持ちで席に座っていたものの、
その場所が安心できる、何を発言しても耳を傾けてもらえる、とわかった途端、
少しずつ「面白さ」「楽しさ」「ワクワク」「見てもらう事」「創造性」などの
ニーズに基づいた反応が、むくむくと子どもたちから出てきました。
普段のレッスンでは、NVCにしろ英語にしろ日本語にしろ、日本人の子を相手にする事がメイン。
そこで散々予定通りにいかないことは経験済みのはずなのに、予定していたカリキュラム通りに進まない焦りを感じた私。(笑)
あぁ自分はつい<シンガポールの子どもたち>というラベルを貼ってその場に臨んでいたんだなぁと、そんなところで気がつきました。
一生続くNVC道、まだまだひよっこです。
〇〇〇を念頭に
(ハァ〜どうしたらいいんじゃ…。頭を抱えてしまうことありますよね。)
「子供が思うように動いてくれない!」
学校でも、家庭でも、よく聞くお悩みです。
そんな時皆さんはどのように対応していますか?
「静かにしないと外出すぞ!!」と一喝する先生。
「とにかくやれ!」とパパが出てきて叱りますというお家。
様々あると思います。
しかし、このブログを読んでくださっている方々は恐らく、
子供達の自律性を大切にしたい!
恐れから人に動かされるのではなく、
内的動機から行動して欲しい!
そう願っている方ばかりかと想像します。
そう願うからこそ声かけに悩んでいるのです!!!
そんな方が多いのではないかと。
そんな皆さんに大切にしてみて頂きたいのが、【大目標を念頭に置いてみる】です。
先にキッズクラスの例であれば、
そのクラスの第一目的は、NVC実践の基盤となると考えている
「共感的に自分の想いを聞いてもらえる経験」
「安心できるスペースで心の内を話す経験」をしてもらうことでした。
その他2点ほど目的がありつつも、上記が最優先。
とすると、時間通りに進まなくとも子供達のその時々の表現に注意を向け、
興味を持って反応し、時に一緒に面白がってあげる事が、予定に固執する事よりも大切になってきます。
また、他の2点の目的も大目標として意識していれば、
自由な会話の中に伝えたいメッセージを忍ばせたり、
子どもの反応を見てアクティビティの順番を変えたり。
一瞬一瞬変化する流れに身を任せながら対応する事が可能となります。
私のイメージとして、
ワンちゃん達をものすご〜く長いなが〜いリーシュを持って
お散歩させているような感覚でしょうか。(笑)
自由、だけど迷子にさせないというか。
それでも悩んだら〇〇と〇〇
子どもたちとその場を共同創造していく。
そんな感覚で関わっていくことを常に念頭に置いています。
でも、その中でも悩むのが、親業、教師業…。
目の前の子供達の幸せを心から願うからこそですよね。
ある日ポジティブな反応を生んだ声かけが、翌日には全く異なる反応を生んだりすると、
驚いたり、心の底からガッカリしてしまったり。
大切にしている想いが伝わらないと感じて途方にくれたり、不安になったり。
「万物は一瞬一瞬変化している」
「常に真っ直ぐな成長はない」
そんなことは百も承知していても、
子供達の性善性を信じきる事、
流れに身を任せ、どんな事が起きても受け入れると決意することは、
大きな大きな勇気がいることです。
一つ一つの生命には、
それぞれに唯一無二の特徴があって、
それらを大切にしたいと思えば思うこそ、
私たちは「絶対的な正しい対処法」というのを持ち得ません。
でも、私たちはそれぞれに、
目の前の子供達に対する願いを持っていて、
個々の経験によってそれを実現しようとする方法も様々。
例えば、「つながり」を大切にして欲しいと願っていたとして、
「優しさ」を重視するのか、
「積極性」を重視するのかといった違いとか。
要は、子育てや教育って、
【子供の生命が表現したい事】x【その子に関わる人の生命が表現したい事】
で、方法は無限大に存在する。
いや、関係性全てがそういう事ですね。
だからコミュニケーションで悩むわけだ。
互いの表現したい事を聴き合い、
どう響き合ったら共に心地良いメロディを奏でられるかを一緒に探っていく。
万事そんな作業なんですね。
だから、私たちが子育て、教育で悩んだ時にできる事は
最終的にはこれ。
『子供達の想いにじっくり耳を傾ける事』
そして
『自分の願いを届ける事』
この関わり合いを丁寧に重ねていく事。
そう考えるからこそ、
これからも、その実践的な方法であるNVCを
より多くの親御さん、そして子供達と関わる皆さんに伝えていきたいのです。
子供達の内側から湧き出るものを大切にする。
今週は、「聴く」を大切に関わりを紡いでみませんか?
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